序章

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なぁ 荒廃した時代の途中で 俺は死ぬ訳だけど それについちゃ人生を 呪ったり、嘆いたり した事もあったけどさ 何か知らねぇけど どっかの偉いさんが言うには 種としての寿命は もう尽きてるんだとか だから 俺達が今さら どう足掻いたところで 結果は変わんねぇらしいわ 神様には見放され 伝説に残るほどの未来も 約束されてない時代だけど それでも 生きてる間は 悪あがきするしか ねぇからな 正直、種の寿命とか言った 小難しい事は わかんねぇ 俺は 俺と俺の大事なもん それさえ守れたら それだけで俺は満足なんだ
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