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まぁ、自分でも馬鹿話とはわかっていたさ。
でもさ、あれを話してから、30分はたつんだぜ?
なのにさ、
「あっはっはっははははは!!!、ひーおなか痛い…。
船間違えるって…、ぷっくくくくくく…」
もうやだこいつ…、可愛いと思った俺が馬鹿だった…。
心なしか、体のそこに響くリンの声も笑ってるように感じる。
そこまで面白いか?、この話。
「ま、くくく、まあ、それでも、リンに挑もうとしたその勇気は認めるわ、ぷっ。
普通なら、見ただけで飛び跳ねて逃げ出すもの。
でも、あれでどう戦う気だったの?」
「浮遊戦闘は抑えてる。舞空術も学んだ。空中瞬動術も抑えてた。
ほかの乗客を逃がすために少しでも時間稼ぎができりゃよかったんだ」
「なるほどね。
でも、あなたならリンも少しはてこずったかもしれないわね。
あなたのその槍、神獣には効果大のはずよ」
「あー、そういやそうだったな。
でも龍角抜いてたからそうでもなかったんじゃないか?」
「…それもそうね」
ていうか一飲みされた時点で俺負けとるし。
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