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「へーっ、それで坊主は一人で旅を続けてるってのかい?」
「何回いわせんだこの酔っ払いが!」
ガーッハッハ!、と大声で笑うオッサンの声が甲板によく響く。
こんな酔っ払ってはいるが、一応船長みたいだ。
俺は、とある目的で世界を旅してる。
その目的ってのは、まぁ、言っちまえば人探しだ。
世界は広いし、その中でたった一人の人間を探すのはめっちゃ困難だと思う。
実際、この世界には70億近い人間がいる訳だから、その中から探すのは相当キツイ。
でもさ、母さんに約束しちまったからさ…。
必ず親父を同じ墓に埋めてやるってさ。
ま、暗い話はそこらへんにして。
その途中で、この船に乗った訳だ。
この船の行き先は、大陸:スクラカナム。
俺の居たコルデオッソと違って、エルフとかドワーフとか、亜人種って呼ばれる人達が多く集まる所だ。
それでいて、世界の橋役として、色々な交易品が多く集まる。
そして情報も。
そこに情報がある事を祈って、そこに向かってるんだ。
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