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俺も空いている椅子に座りこむ。
『来るぞ!』
ドゴァ!!
爆音のような音がして、船体が大きく傾く。
悲鳴があちこちから響き、机がひっくり返る。
これは…!、確かにキツイ!
そこで、さらに大きな異変が起きた。
『主だ!!
総員退避しろ!!
これ以上は持たない!!!』
さらに悲鳴が大きくなっていく。
「…主って…!、なんなんだよ!!」
俺は動けるうちに、倒れた机やなんかを避けて、近くの出口にでた。
そこで見たのは…。
「冗談…、だろ?」
海神獣:リヴァイアサン
どうして、こんなつんつららの中でこいつに出くわすんだ!!
俺は脇に刺していた、師匠から貰った刀を抜いた。
二刀:龍角
鋼の二振りで、リヴァイアサンに駆け出す。
「おい!、坊主!、無茶だ!!」
「こいつを少しでも抑えりゃ、ほかの奴らは避難できる!
あいつは俺に任せろ!!」
俺はリヴァイアサンに飛びかかった。
「違う!!、そいつには、つんつららの主が乗ってるんだ!!」
「…え?」
そこで、確かに俺は見た。
リヴァイアサンの背に乗る、綺麗な女の子を。
一瞬、止まった空間が、動き出す。
「あら、面白い子ね。
連れて行きなさい」
グォア!!
「なっ!
うぅおああああああああああ!!!」
母さん、ゴメン。
俺もそっち行くっぽい。
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