一本目:SOS

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俺も空いている椅子に座りこむ。 『来るぞ!』 ドゴァ!! 爆音のような音がして、船体が大きく傾く。 悲鳴があちこちから響き、机がひっくり返る。 これは…!、確かにキツイ! そこで、さらに大きな異変が起きた。 『主だ!! 総員退避しろ!! これ以上は持たない!!!』 さらに悲鳴が大きくなっていく。 「…主って…!、なんなんだよ!!」 俺は動けるうちに、倒れた机やなんかを避けて、近くの出口にでた。 そこで見たのは…。 「冗談…、だろ?」 海神獣:リヴァイアサン どうして、こんなつんつららの中でこいつに出くわすんだ!! 俺は脇に刺していた、師匠から貰った刀を抜いた。 二刀:龍角 鋼の二振りで、リヴァイアサンに駆け出す。 「おい!、坊主!、無茶だ!!」 「こいつを少しでも抑えりゃ、ほかの奴らは避難できる! あいつは俺に任せろ!!」 俺はリヴァイアサンに飛びかかった。 「違う!!、そいつには、つんつららの主が乗ってるんだ!!」 「…え?」 そこで、確かに俺は見た。 リヴァイアサンの背に乗る、綺麗な女の子を。 一瞬、止まった空間が、動き出す。 「あら、面白い子ね。 連れて行きなさい」 グォア!! 「なっ! うぅおああああああああああ!!!」 母さん、ゴメン。 俺もそっち行くっぽい。
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