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長い、夢を見ていた気がしなくもない。
突然、パッと目が覚める。
そんでもって、
「さっぶい!!!」
「起きたの?」
「起きたけどこれだとすぐに眠れそう!!
………?、お前は、確か主、だったか?」
「人間からはそう呼ばれてるわ。
はいこれ、返すわ。リンのお腹に刺さってたの。あの子、本気で食べようとしてたわよ?」
「…りん?」
「リヴァイアサンよ。私はリンって名前つけたの。
可愛いでしょ?」
「あぁ、まぁ」
なんかペース飲まれてるな。
ちょっと整理しよう。
俺は親父を探して旅に出た。
魔法学校も卒業、剣術、槍術、拳闘道場も皆伝。
やるべき事は全てやってから、村を出た。
それで、大陸を移動するために船に乗り込んだけど、その船は間違える。つんつららには襲われる。
そんで今。
「何をそんなじろじろ見てるのよ」
水色の髪の美少女と共にいる。
ここは氷で囲まれていて、一種の家みたいな感じだった。
背中には魔力を込める事で、槍の長さに伸びる、魔力槍:獄は健在、腰の鞘もちゃんとある。
俺は刀を納めて、首を傾げた。
「どうしてこうなった?」
誰に問うでもなくいった言葉に、女の子が答えた。
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