一本目:SOS

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§ 長い、夢を見ていた気がしなくもない。 突然、パッと目が覚める。 そんでもって、 「さっぶい!!!」 「起きたの?」 「起きたけどこれだとすぐに眠れそう!! ………?、お前は、確か主、だったか?」 「人間からはそう呼ばれてるわ。 はいこれ、返すわ。リンのお腹に刺さってたの。あの子、本気で食べようとしてたわよ?」 「…りん?」 「リヴァイアサンよ。私はリンって名前つけたの。 可愛いでしょ?」 「あぁ、まぁ」 なんかペース飲まれてるな。 ちょっと整理しよう。 俺は親父を探して旅に出た。 魔法学校も卒業、剣術、槍術、拳闘道場も皆伝。 やるべき事は全てやってから、村を出た。 それで、大陸を移動するために船に乗り込んだけど、その船は間違える。つんつららには襲われる。 そんで今。 「何をそんなじろじろ見てるのよ」 水色の髪の美少女と共にいる。 ここは氷で囲まれていて、一種の家みたいな感じだった。 背中には魔力を込める事で、槍の長さに伸びる、魔力槍:獄は健在、腰の鞘もちゃんとある。 俺は刀を納めて、首を傾げた。 「どうしてこうなった?」 誰に問うでもなくいった言葉に、女の子が答えた。
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