一本目:SOS

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自称not悪魔、but神の子は、長い水色の髪を梳いた。 「ま、ここは比較的安全だから、襲われる事はあまりないけれど。 神の子って、…聞くまでもないわね。わからないって顔してるわ。 神の子ってのはいわば精霊の事よ。 大精霊オリジンを始めとして数多くの精霊がいるわ。 その中で、精霊を番(つがいとして、産まれた子供の事。 つまり、私は氷の精霊、アルセウスと人の間に出来た、ハーフなの」 「ふーん。 ま、どうでもいいけど。「どうでも良くない!」 どうして俺に契約の刻印が押されてるんだ? 奴隷の」 「決まってるじゃない。 これからあなたには、私を世界中に連れてってもらうつもりよ。 それなのに、逃げられたら元も子もないじゃない」 それはちゃんと人を見てから判断しよーねー。 先程言ったと思うが、俺は有り金はたいてあの船に乗ってたんだ。 つまり? 俺は? MU☆I☆TI☆MON!! 金なんて持ってねーのさ。 いや、ついたらギルド契約して、金稼ぐつもりだったんだぜ? なのにさ、船は間違えるし、変なのには会うし…。 ついてねぇなぁ。俺。
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