プロローグ

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あれから4年━ルーファスとフィアットは庭で遊んでいた ルーファスとフィアットは母親譲りの金髪にそれぞれ父親譲りの蒼、母親譲りの翠の眼の色をしていた 二人が生まれてから4年たったが一度も魔法を使ったことがなかった というよりも今は魔力が封印されているため使えないというのが正しい それには2つ理由がある。一つめはの理由は母親のお腹の中にいる子どもの魔力が母体にとって悪影響なため無意識に魔力を封印してしまうのである もう一つの理由としては生まれたばかりの子どもの体が膨大な魔力に耐えられないからである そのため5才の誕生日に封印を解く儀式を行うのである 儀式の一週間前、つまり5才誕生日間近になった頃ルーファスとフィアットはお菓子を食べながら話していた 「儀式まであと一週間かぁ。楽しみだなぁ」 「楽しみだけど、わたしは少しこわいかな」 フィアットは若干俯きながら答える 「なんでだよ。やっと魔法が使えるようになるんだぞ」 「そうだけど…もし魔力が少なかったりしたらって思うとこわくって」 「大丈夫だって。父さんも母さんも魔力はかなり多いらしいし」 「そうだね、きっと大丈夫だよね」 フィアットはルーファスの言葉で安心したのか顔を上げた。その後も魔法というものに期待を膨らませながら過ごしていくのであった そして、ルーファスにとって運命の日ともいえる5才の誕生日を向かえた
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