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「…ん、あれ?」
朝、ルーファスが目を覚ますとそこが自分の部屋ではないことが判り、まわりを見渡すと今いる場所が昨日儀式を行った部屋に似ていることに気がつく
「ここは…地下?確か部屋で寝ていたはずなのに何で…?」
ルーファスは不思議に思いながらどうして自分がここにいるのか考えているとカーティスがやってきた
「目が覚めたか、ルーファス」
「父さん?ねぇ、なんで僕こんなところにいるの?自分の部屋で寝てたはずなんだけど……」
「お前が寝ている間に私がここに連れてきたからだ」
「えっ!?なんでそんなこと…」
「お前が禍罪の子だからだ」
「それ昨日も言ってたけど、禍罪の子ってなんなの?」
「禍罪の子は紅い眼をもつ者のことだ。その者は生きているだけで災いを招くと言われている。」
「そ、それじゃ…僕はどうなるの?」
カーティスから禍罪の子は生きていてはいけないと聞かされ、ルーファスは震えながらもこの先自分はどうなるのかを問いかけずにはいられなかった
「本来なら見つかった時点で処罰されるのだが、私もさすがに自分の息子は殺したくない」
その言葉を聞き、ルーファスはホッとするが、その後続けられた言葉にショックを受ける
「だが、いつ災いを招くかわからない禍罪の子をいつまでも手元に置いておく訳にはいかない。それに、リスター家にそんな存在がいることも知られるわけにはいかない。」
そして、ルーファスはカーティスに世間的には死んだことにされ、捨てられることを聞かされ絶望した
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