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璃結の手がいやらしく動き、勇治の身体を官能的にくすぐる
「俺の本能がヤバくなる!待て、俺が悪かった!」
「くふ♪ゆーじの負けぇ」
そうほくそ笑む璃結の顔は、とても艶やかだった
-校門前-
「璃結、降りろ」
「ん、なんで??」
「先生いたらどうすんだよ。歩いて行っても間に合う距離だろ」
「あ、そっか!じゃあゆーじ、ありがとね♪」
「お、おう。じゃ、またな」
「またね♪」
勇治の言う通り、校門に先生が立っているのは良くある
しかも今日は入学式
なのに新入生が朝から2人乗りなんてしていたら…
どうなることやら。
「あっ…桜すごい…」
校門から学園までの一直線の道。その道に桜の木が両方に立っており、桜の道と呼べる程美しかった。
「おはよう、新入生かな?」
「はわっ!?」
「ご、ごめん、驚かすつもりはなかったんだ💦」
「あ、ここの先生ですか?」
「そうだよ。入学式だからね。こうやって一直線しかないのに一応立っとくのさ」
そう苦笑いする若い男性教師の笑いは、大概の女性ならば魅力できる程だった
「慶羽学園にようこそ。見えてるけど桜道を真っ直ぐ歩いたら学園だからね」
「はーい。先生またねー!」
「あはは、また学校で」
「少し、まだ寒いよねぇ…」
首に巻いたチェックのマフラーを指に絡ませながら呟く
「はぁっ…」
長く、白い吐息を吐いた
「あれ、あっこ誰かいる…よね?」
桜の根元
そこに誰かが座っている
「動かないし…近寄ってみよっ」
「き、綺麗な人だねぇ…」
ようやく全体を目視できた璃結は呟いた
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