プロローグ

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『ほら、顔あげて。いつまでたっても涙が止まらないよ?』 『うっ…く、だって。』 『僕が傍にいるから』 『…本当?』 『うん。本当。』 『絶対?』 『絶対。』 『じゃあ、指切り、しよ?』 『いいよ、』 『指切りげんまん、嘘ついたらはりせんぼんのーますっ』 “指切った” 『約束、だよ!』 『うん』 桜の下で交わした儚い約束は、これからもずっと、私の心の中で輝き続けるのだろう。 だけど、ごめんね。 もう、忘れて下さい。 .
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