出会い

7/10
前へ
/20ページ
次へ
二人とは、中学生の頃から『仲良く』なった。 サバサバしている未来とは、気を遣わなくていいし、何より一緒にいて『安心感』があった。 私が、『楽』だった。 圭介とは高校生になってから今までずっと何故か同じクラス。 中学生の頃の第一印象なんて覚えてないけれど、気が付けば『友達』だった。 接してみれば面白かったし、何か引き付けられた。 そして高校2年生の冬、告白された。 『嫌い?』 『嫌いじゃないよ』 自分自身、圭介といても『安心』したし、これが『好き』なのかな、と思って。 うん、と頷いた。 そして、今までもいつも3人でいる。 それなりに、楽しいんだとは思う。 だけど、高校生になってから本気で笑ったことがない。 笑う気力もないし、笑うことができない。 多分、これからもそうだと思う。 ―――意地悪な神様がお姉ちゃんを返してくれるまでは。 .
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加