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二人とは、中学生の頃から『仲良く』なった。
サバサバしている未来とは、気を遣わなくていいし、何より一緒にいて『安心感』があった。
私が、『楽』だった。
圭介とは高校生になってから今までずっと何故か同じクラス。
中学生の頃の第一印象なんて覚えてないけれど、気が付けば『友達』だった。
接してみれば面白かったし、何か引き付けられた。
そして高校2年生の冬、告白された。
『嫌い?』
『嫌いじゃないよ』
自分自身、圭介といても『安心』したし、これが『好き』なのかな、と思って。
うん、と頷いた。
そして、今までもいつも3人でいる。
それなりに、楽しいんだとは思う。
だけど、高校生になってから本気で笑ったことがない。
笑う気力もないし、笑うことができない。
多分、これからもそうだと思う。
―――意地悪な神様がお姉ちゃんを返してくれるまでは。
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