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ふとチェシャ猫が目を閉じた。
「ーー帽子屋さんの領土に…。」
そうつぶやくと、チェシャ猫は目を開けてあたし達を見るとニコッと笑った。
「つなげたよ?」
「……え?」
あたしは木から降りてきたチェシャ猫を見た。
「さぁ、アリス。ここからが帽子屋の領土だよ。」
チェシャ猫はあたしの背中を押した。
「え?ここ森じゃ……」
あたしは目の前の光景に目を疑った。
あたしの目の前には、森ではなくお茶会が開かれていた。
「ここが僕の領土だよ、アリス。」
帽子屋はあたしにそう言った。
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