第2話 アリスの世界

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ふとチェシャ猫が目を閉じた。 「ーー帽子屋さんの領土に…。」 そうつぶやくと、チェシャ猫は目を開けてあたし達を見るとニコッと笑った。 「つなげたよ?」 「……え?」 あたしは木から降りてきたチェシャ猫を見た。 「さぁ、アリス。ここからが帽子屋の領土だよ。」 チェシャ猫はあたしの背中を押した。 「え?ここ森じゃ……」 あたしは目の前の光景に目を疑った。 あたしの目の前には、森ではなくお茶会が開かれていた。 「ここが僕の領土だよ、アリス。」 帽子屋はあたしにそう言った。
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