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「……ここが…。帽子屋の領土?」
あたしは目の前の光景にそれだけしか言えなかった。
なぜなら、そこはあたしが今まで思い描いていたお茶会の風景だったからだ。
「まぁ、とりあえず座ったらどうだい?アリス。」
いつの間にか帽子屋とチェシャ猫は机の上に座ってあたしを呼んでいた。
「…そうするわ。」
あたしは帽子屋の右隣の椅子に座った。
「…では。お茶会を始めよう。」
帽子屋はそう言うと手を鳴らした。
すると、あたしの目の前のカップやフォークなどがいきなり動き出してお茶会の準備が完了した。
「…すごいわね。本当にアリスの世界みたい。」
あたしは唖然として呟いていた。
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