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「…ふっ。アリス。君は何を言っているんだい?」
あたしの呟きに帽子屋は笑ってそう言った。
「……なっ、なによ。」
あたしは笑われたのが恥ずかしくて帽子屋を睨んだ。
「この世界はアリスの世界なんだよ?アリスのためにあるんだからさ。」
笑っている帽子屋の変わりにチェシャ猫があたしにそう言った。
「前にも言ってたわよね。ってかなんで帽子屋とチェシャ猫はいろいろ知ってるの?」
それはあたしが気になった事だった。
2人はなんでも知っている
「それは帽子屋さんの与えられた仕事だから。」
チェシャ猫が机の上のケーキを口に運びながら言った
「…仕事?」
「そう。ちなみに俺はアリスの側にいるのが仕事」
チェシャ猫は自慢気に言った。…それは仕事なのだろうか?
あたしは紅茶を飲みながら考えた。
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