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「そして僕の仕事はこの世界の全てを知ること。この世界や、この世界の住民。もちろん…アリスのこともね?そうして世界の均衡を保たせるのが役目であり、仕事なんだよ。」
帽子屋は机の上に腕を組んで話した。
この世界には誰もが仕事を持っている。そうチェシャ猫は付け足した。
ならば、あたしの仕事はなんなのだろうか?
あたしは不安になった。
この世界にアリスとして来たが、結局ここでも仕事が無い名前だけのアリスになってしまうのだろうか?
「……クスッ。まったく、アリスは面白いな。」
不安がってるあたしの心を読んだかのように帽子屋は笑って答えてくれた。
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