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「アリス。君にも仕事はある。この世界はアリスの世界なのだから、アリスが動かなくては何も始まらないだろう?」
あたしが動かないと何も始まらない…。
この世界はあたしを必要としてくれているのだろうか…?
「……あたしの仕事は?」
あたしはチェシャ猫と帽子屋に尋ねた。すると2人は楽しそうにあたしに言ったのだ。
『白ウサギを追い掛けること。』
「…………へ?」
あたしは食べようとしていたクッキーを落としてしまった。
なぜなら、それはあまりにも…アリスの世界と同じだったから。
あたしは驚き半分、この世界のアリスは自分なのだと再確認したのだった。
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