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「当たり前だよー?アリスは他じゃダメなんだ。アリスは君じゃないと。」
青年も笑っていった。
あたしは…アリスになれる
あたしがなりたかったアリスでは無いけれど…。
あたしをアリスにしてくれる人達がいる。
あたしは、もうこの時点で頭がおかしくなっていたのかもしれない。
ちょっとだけ、この人達と一緒に行きたいと思ってしまったのだ。
「一緒に行くわ。あたしをアリスにしてくれるなら…」
もう気付いた時には遅かった。あたしは彼らに頼んでいたからだ。
2人はお互いを見て、笑ってからあたしの手を引っ張った。
そして、帽子屋が指を鳴らした時。
あたし達がいるのは体育館ではなく、不思議な世界だった。
言葉の通り、不思議の国へあたしは来てしまったのだった。
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