いち たす に

らくがき

「俺がノート拾ったの｡ 掃除んとき机から落ったのをね｡」

手にしたノートをひらひら振り、麻崎香葵はきれいな顔で笑った｡

「ごめん、中身……見た｡」

純真な瞳にわたしを映して、渡谷漣はそう言った｡

あまりに２人がきれいで見とれるのもつかの間、わたしは渡谷漣の言葉の意味にようやく気付いた｡

「ふ、ふたりとも、、、見たの？？」