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「なに?」
呼びかけると、にこぉと人なつこい笑みで返される。 女の子には興味がないと言われても、それでもこれに勘違いをしたくなる女の子は多いというのもうなずけた。
「ノート、返してもらっても…?」
か細いわたしの声に、麻崎香葵はうーんと考える仕草だけしてとなりに来ていた渡谷漣の腰を引き寄せた。
「俺らを描いたんなら、たとえそれが無断であれ何であれ、俺たちには意見する資格がある。そうっしょ?」
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