らくがき

9/10
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「…その通りです。」 ますます縮こまるわたしを見やって、麻崎香葵は言葉を続けた。 「というわけで、もっと描いてもらおうぜって結論に至ったわけだ。」 「………はい?」 「な、漣?」 「おまえ、また変なことさせる気だろ。」 ノリノリな麻崎香葵に対して、渡谷漣は腰に回された腕をさりげなくほどいて少しうんざりしたようにこちらを見た。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!