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「ざ~んねん。 玲依、今の描いて描いて!漣の顔、可愛かったでしょ?」
「可愛いとか言うな。 」
「漣はどんな顔も可愛い可愛い。 」
2人は戯れるような会話を交わして、先ほどまでのようにわたしの向かいの席に着いたけれど、わたしはとても顔を上げられない。 見ているこっちが赤面してしまった。
「あれー、玲依ちゃーん?」
気配が動いてわたしの横まで移動してきた。 今まで気付かなかったけれど、ほんのり柑橘系のコロンの香りがする。
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