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ずんずんと歩いて2人のそばまで行くけど無言。 そのままお弁当箱だけつかんで、やっぱり無言で実験室をあとにした。
「…潮島っ!」
何か聞こえた気がしたけれど、頭の中が今それどころじゃない。 抱き合うくらいは日常のことだったけれど、それ以上は他の生徒にみられるようなところですることはないという噂だったのに。
わたしはなんとなく苛々していた。
正直なところ、どうしてそう思ったのか分からない。
男同士ということへの嫌悪感?………それとは違う気がする。 じゃあどうして?
その気持ちには、唐突に思い至った。
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