幸か不幸か

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「玲依は、なんて言ってた?」 感情の高ぶった漣を諫め、また化学実験室に戻ってきた。 昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ったが、どうでもよかった。 「……。」 「…俺らのこと、気持ち悪いって?」 「………。」 「嫌いって、言われた?」 意気消沈した漣はだんまりだ。困る。 俺だってこんな終わり方を望んでいたわけじゃないし、玲依はもっと…俺たちの関係を受け入れてる気がしてた。 漣とキスをしているのを見られたところで瓦解するほど自分たち三人の関係は薄いなんて思ってなかった。 落ち込みたいのは、俺も同じだよ…漣。
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