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明けやらぬ どんより重たい曇り空
抜け出せぬ 暖かい天国のような布団
身を切る想いで抜け出して始まる一日
ちょっとヒンヤリした
空気が身にも
心にも染みて
一際、醒める瞳と
一層、降る青女と
一対、電線に雀と
小さく足踏み
温もり求めて
珈琲で潤した
冷たい窓ガラスに
あったかい息をかけて
君の名前をなぞってみる
響き渡る歌声 純白の天使
北方からの長旅終えて
今年もまた
舞い降り輝き放つだろう
濡れた指先滴る蜜の行方
重なり絡めた過去の残響
初雪が降った日
子どものようにはしゃぐ
そんな日が、また来るような気がして
冷たい朝
白い息に僕の存在を確かめる
温まらない手も足も
血の気も通わない体も一瞬にして
暖かい血流が巡り流れを取り戻す
あなたが繋いだ手の先から
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