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群葉の降り行く色葉の
紅引く化粧の階調
暮れ行く秋日の慕情
燃ゆるような赤と
若々しさを感じる緑が
混ざり合いながら
奏でる旋律天の橙
深く息を吸い込む
翳した掌にそっと
赤々と降り下りて
かさかさと音色が
響けば季節を呑む
紅は激情の頃
過ぎる時間は
深い夜を彩り
叢雲何の
味わい深く
照らされるは赤子の手
空と見上げた紅葉
張り詰めた空気と
静かに降り積もる
紅は魅惑の頃
描く月夜も羨む艶やかな円舞
厳かに響き渡るは秋の踊り子
ひらりひら 紅揺らし
ふわりふわ 頬掠めて
さやりさや 耳打した
わたしは散っていくけれど
また来年には花咲かせ
茂ゆる草木が色づいていく
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