1830人が本棚に入れています
本棚に追加
「い、い、嫌に決まってんだろー!!何勝手に決めてんだよ!!俺にはあんたと違って人間としての生活が…」
「知ったことか。我が輩が下僕と決めたら、下僕なのだ。ほら、さっさと立て!」
そう言っていつのまにか俺の体全身に巻きついた鎖を引っ張り、強引に立たせる。
「痛っ!!」
ゴン、と前のめりに倒れて床と額がぶつかる。
……………
もう……嫌だ…!
何だよこれ、なんなんだよ!?
「う゛う゛ぅう…!ふぐっ、ふぇっ、」
じわじわと目尻に涙が溜まり、己の不幸さに涙する。
「泣いているのか?」
ぬいぐるみの時に名乗った男、リンクス・ベル伯爵が俺の顎を掴まれ、強制的に上を向く。
「貴様、名前は?」
先ほどとは違った優しい声で言われて、不覚にも再び見とれてしまう。
「ぐすっ…真宮…ゆうき…」
「そうか、ユーキ…
その泣き顔、ゾクゾクするな。
気に入った、気に入ったぞ!!
徹底的にイジメぬいてやろう!!」
えぇーーーー!!!!?
嘘ぉーーーー!!!!?
最初のコメントを投稿しよう!