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「ええええええええちょっと待って下さい、ベル様。あの、なんで俺三途の川なんか来てるんですか？まさか死…？」
普通に聞いたつもりだったが、頭を杖で盛大に叩かれた。
「あ゛痛ぁっ!!!!」
「たわけが。思い出せ、と我が輩は言ったのだ。全く思い出せていないではないか。」
パコパコと叩かれる。
ちょ、本当痛い。
「お前の幸運の力が必要なのだ。だからお前ごと連れてきた。」
俺ごと連れてきたって…
「え、地獄とやらへですか？」
「そうだ。なに、地獄と言っても現世と何ら変わりは無い。ただ血に飢えた地獄吸血コウモリがいたり、首を刈るのが好きな地獄カマキリがいたり、人喰い花がいる程度だ。」
それ大問題ぃぃぃぃ!!!!!!!
死ぬじゃん！？俺地獄で死ぬじゃん！？
「べ、ベル様ぁぁ！お願いですから俺を家に帰してください！」
「お前の意思など知ったことではない。」
酷ぇええ!!!!!
こんなのってねえよ！
俺は善人じゃないかもしれないけど、悪人でもない！そして生きている！
それなのに地獄行きって…うううっ、チクショーまた泣けてきた。
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