1830人が本棚に入れています
本棚に追加
「ああ、今帰った。変わりないか?」
綺麗に二列並んだ猫の間を歩きながら尋ねる。
「変わりニャいであります!」
「あ…サラマンダーのアホが盗品を…」
「ばっ、馬鹿!余計なことは言わニャくていい…!」
ベルの眉がピクリと動いた。
「サラマンダーが…?まぁいい、あとで話を聞かせてもらおうか。」
「ニャー…面目ないであります。ところで、そちらの方は?」
ロシアンブルーのような毛並みの猫がひょっこり俺を見る。
………きゃわゆい。
「これは"幸運の力"であり、新しい使用人だ。」
「左様でございますか!おい使用人、キャットフードは食べるニャよ?」
誰が食うか!!
「ミヤ。さっさと行くぞ。」
扉が開き、新しく名付けられた名前を呼ばれた。
ここから俺の使用人人生がスタートしたのであった…-
「ああ…帰りてー。」
最初のコメントを投稿しよう!