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俺がどん引きしていると、執事長が狼男の匂いを嗅ぐ。
「お前、後をつけてきたニャ?」
「へへ。バレた?いやぁ、美味そうな匂いがしたからなー。食いたいなーって。」
「この満年発情期が。お前はせいぜい雌犬の尻でも追っかけてニャ!」
「何だとぉ?」
うわわ猫と犬が喧嘩し始めたぞ。
終わりそうにないので俺は二人を無視して部屋を出る。
ぼんやりと壁を見てみると様々な絵画が飾られていた。
なんというか、見ていて目が疲れるな。
改めてここで使用人になるということを実感した。
…いや、でも俺は諦めないぞ!きっとマイホームに帰ってみせる!
「オーゥマイブラザー。」
「ぎゃああああッ!!!!」
感慨に耽っていると、後ろから抱きつかれた。
無理やり後ろを向くと、狼男がもたれかかっている。
「酷いぜベイビー?そこまで拒絶しなくても。」
…言い回しがなんか古い。
「ご、ごめんなさい驚いちゃって。」
「気にしないでくれ。それより、俺があの猫に呼ばれたのはちゃんとした訳があるのさー。そ・れ・は!」
突然、狼男は俺の服を引き剥がした。
ええええええええ
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