使用人になっちゃいました

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★一階"騎士の回廊"★ 「チュー!!貴様、料理をする気はあるのか!?この駄猫!チュー!!」 「も、申し訳ないニャ!もう一度お願いしますニャ!」 「ふん!お前がシチューの具になってもいいんだチュー?」 ……………猫がネズミに怒られとる。 小さなコック帽を被ったネズミは、その図体とは不釣り合いな大きい鍋の前で仁王立ちしていた。 俺がじっと見ていると、ネズミに気づかれた。 「…新入りか?私はコック長のフランシスだチュー!味見してみるチュー!!」 「いやっ、いいですいいです。ごめんなさい。」 巻き込まれる前にさっさと退散した。 はぁ。ネズミが料理してるなんて、映画だけの話かと思ってた。 俺はメモ用紙に「一階の騎士回廊は主にスタッフルームと食堂中心」と書き込んだ。
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