1830人が本棚に入れています
本棚に追加
★一階"騎士の回廊"★
「チュー!!貴様、料理をする気はあるのか!?この駄猫!チュー!!」
「も、申し訳ないニャ!もう一度お願いしますニャ!」
「ふん!お前がシチューの具になってもいいんだチュー?」
……………猫がネズミに怒られとる。
小さなコック帽を被ったネズミは、その図体とは不釣り合いな大きい鍋の前で仁王立ちしていた。
俺がじっと見ていると、ネズミに気づかれた。
「…新入りか?私はコック長のフランシスだチュー!味見してみるチュー!!」
「いやっ、いいですいいです。ごめんなさい。」
巻き込まれる前にさっさと退散した。
はぁ。ネズミが料理してるなんて、映画だけの話かと思ってた。
俺はメモ用紙に「一階の騎士回廊は主にスタッフルームと食堂中心」と書き込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!