使用人になっちゃいました

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★二階"僧侶の回廊"★ モップを持ちながら螺旋状に作られた階段を拭いていく。 一階エントランスに螺旋階段が直接設置されているので、上に上がるほど一階を一望できた。 ちなみに、階段の手すりに"百目蛇"も巻きついていた。 ようやく二階まで到着すると、一階の騎士(ナイト)ではない、僧侶(ビショップ)の駒の像が廊下の端に等間隔で置かれていた。 「二階はビショップが置いてあるのか…メモメモ。」 「何だテメー。どこのどいつだ。」 「!」 驚いて声のした方を見ると、燃えるような真っ赤な髪と黄金の瞳をもった15歳くらいの少年が、警戒の目でこちらを見つめている。 燃えるようなってか…実際メラメラと燃えてますが! 「俺はサラマンダーの"リュウ"。お前が例の使用人か?」 「あ、はい。…ミヤといいます。よろしく。」 手を差し出したのだが、叩かれてしまった。 「馴れ合いはしないぜ。ましてや、人間なんかとはな。」 うーむ。なかなか面倒くさそうだ。 それにしても、サラマンダーって最近聞いたような… まぁいいか。
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