1830人が本棚に入れています
本棚に追加
人間の英知…。
何だかよくわからないが、とにかくみんな本を読まないのだろう。
だったら。
「…掃除しましょうか。ここ。」
『…ここを?でも、誰も利用しないし、広いし大変だよ。』
レムの声は少し驚いているようだった。
姿は見えないがレムに笑いかける。
「掃除は元々好きだから大丈夫ですよ。…それに、俺結構読書好きなんです。」
まぁ実を言うとそれほど好きではないのだが、こんなに立派に造られた図書館がこんな残念なことになっているのは勿体無い。
俺の手で少しでも息を吹き返せばいいと思った。
それに。
「レムさんは、この図書館が復活してほしいから俺に教えてくれたんじゃないですか?」
そう言うと、レムは少し笑った気がした。
『僕も、できる限り応援するよ。』
最初のコメントを投稿しよう!