使用人になっちゃいました

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★三階"城の回廊"★ 「ここの扉は…やっぱり二階と直結してたのか。」 二階で見た重厚な扉と同じだったのでそうではないかと予想できたのだが、案の定その扉を開けると図書館だった。 この図書館から下にも行けるわけだ。 三階は城(ルーク)の駒の像が廊下に等間隔に置かれていた。 それにしてもこの扉…まぁ、いいか。 三階を雑巾がけしながら進んでいくと、「演劇会場」と書かれた扉が。 図書館と違い、毎日掃除されている様子だ。 赤い豪勢な扉に、金色の取っ手がついている。 扉を開けると、映画館のように斜めに設置された椅子の数々と、ステージが奥にあった。 「…塵一つない。すげーピカピカ。」 「クワックワッ!当たり前だ!私が毎日丁寧に掃除しているのだから。」 ………また変な奴が現れたぞ。 ステージ上を飛んでいた一羽のカラスが破裂したかと思うと、漆黒の羽が生えた男に変身した。 黒い服をピシッと着こなし、黒いおかっぱ頭につり目の男だった。 「私は鳥男の"ヤタ"!よろしくな!」
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