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俺の目の前には、信じられないくらいの超絶美形がいた。
肩くらいまで伸びたウェーブがかった髪を一つに纏め、その色は月明かりを反射する美しい銀色の髪だった。
その淡い色とは対照的な燃えるような赤い瞳。切れ長である目は意志の強さを醸し出している。
黒いスーツを身に纏い、首と腰には鎖がぐるぐると巻かれていた。
…鎖はファッションのつもりだろうか。
俺が金縛りで動けないため、相手を凝視する他ない。
そして一体誰なんだ!
男は、クスクスと笑う。
「情けない面だな。人間よ。」
男が何かを引っ張るように腕を動かすと、俺はそれに習うようにグンッと上半身が起き上がった。
途端にドアップになる美形顔。
俺は知らず顔が赤くなる。
うわわわ男相手なのにどうして緊張してんだよ俺?
「迎えにくる、と言ったはずだ。」
そう言って妖艶に笑うと、さらに俺に近づく。
えっ?えっ?
「………むぅっ!!?」
に゛ぇぇえーーーー!!!!!
キスされたぁぁあ!?
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