Ⅱ 毒薬

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「でも、こうやって仲間を増やす事はできる」 彼女は腰を屈めて、座っている私の頬を両手でそっと包み、優しく触れるように接吻した。 彼女の唇は、その紅さとは対照的に、氷のように冷たい。 「あなたが私を変えたの?」 声が震えてしまう。 「ええ」 彼女は、軽く口角をあげて微笑む。 「あなたが………」 私を、こんな身体にしたのね。 「そうよ。でも、まだ完全ではないわ」
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