Ⅱ 毒薬
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彼女の冷たい指が肩を滑り、私の二の腕を優しく掴む。 「だから、迎えに来たの。私と一緒に行きましょう」 「触らないで!」 彼女の手を振りはらって、私は後ずさった。 「私が、怖い?」 首を振った。彼女の事が怖いわけじゃ、ないけど。 「では何故逃げるの?」 彼女は、ゆっくり近づいて私に手を伸ばす。 「私は人間だもの」
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