Ⅱ 毒薬
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「そう? 本当にそうかしら?」 首筋に指先が、ひんやりと触れた。 「感じるでしょう? ここに、力が渦巻いているのを。 ほら、この辺り」 彼女の指先が触れた個所が熱く脈打っている。 軽く爪がくいこむ。 クラッ、ときた。 眩暈? 「こうやって、指先から受け取る事もできるのよ」 手足から力が抜けていく。 彼女の美しい笑顔がぼやけて見えた。
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