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日常生活
春―――始まりの季節
新入生が緊張しながらも、新しい生活への期待を膨らませながら校門をくぐる。新しい生活に期待しているのは新入生だけではなかった
「グッドモーニング!隼斗(ハヤト)!」
1人の少年が桜の木を眺めている赤い髪が目立つ少年、隼斗に跳びはねながら近寄ってきた。どちらも同じ、紺のブレザーの制服を着ていた
「……おはよう、陽介(ヨウスケ)」
「陽介は相変わらず元気そうだな」
2人にもう1人、同じ制服を着た学生が近づいてきた
「そういう大輝(ヒロキ)だって…アレ!?背伸びた!?」
「少しな。陽介より大きくなったかもな」
陽介は大輝と背を比べ始めた
「なぁ隼斗、どっちが大きい?」
「………大輝、かな。早くしないと授業に遅れる」
そう言って歩き始めた
「大輝に…負けた?」
「ドンマイ」
放心状態の陽介の肩を叩いて、大輝は隼斗のあとを追った
「あ、待てって」
陽介も慌て2人を追いかけた
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