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新しい生活の1日目はあっという間に過ぎて行き、放課後。隼人の携帯に1通のメールが届いた
―――河川敷で、待ってるよ カイト
「これは!?」
「よー隼人。今日カラオケにでも行こうぜ」
陽介と大輝が近づいてきた
「悪い。急用が出来た」
「どうした?」
いつも冷静な隼人が慌てているのを見て、大輝は心配そうに見た
「……弟から…メールが来た」
「えぇぇぇ!?」
陽介の大声にクラスの視線が一気に集まった。大輝がお気になさらずに、なんて笑いながらいって陽介の口をふさいだ。大輝は隼人と向き合った
「弟って、例の行方不明の?」
隼人はゆっくりうなずいた
隼人には双子の弟がいたが、5年ほど前に姿を消し、音信不通となっていた。生まれた時から施設で育った2人。隼人の唯一の家族。隼人は宛もなくずっと弟を探してきたのだ
この事を知っているのは陽介と大輝だけだった
「で、なんてきたんだ?」
隼人は携帯を2人に見せた
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