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「よい。お主らとワシしかおらん」
優しい声に合ったお人好しな発言に二人は従った。
立ちあがり話しやすいように近寄る。
「リラ君は仕事熱心じゃのう」
リラが持っていた書類を見て何をしていたか察したらしい。
リラは嬉しそうに笑う。
「ガル君とも仲が良いようで結構結構」
また老人らしい笑いが図書室に響く。
ガルは目をキョトンとしてから顔を赤くしたがリラはなんのことだか理解していない。
「……リバティ君は誰か想い人でもおるのか知っておるか?」
炎零です。と答えかけて慌てて言葉を飲み込んだ。
リバティと炎零が公言していないのに言うのはマズイ。
「明日はブランデーだからのう……心配で……」
聞きなれない言葉に二人は顔をしかめた。
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