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国王はなんじゃ知らんのか、と説明を始めた。
「ブランデーとは城内限定イベントでの。必ず一人一つ以上異性に花を送るのじゃ」
ちなみに考えたのはワシじゃ、とつけ加える。
「花?」
リラが少し興味をもって続きを促す。
「そう。薔薇でも百合でもなんでもよい。一本でも千本でも、相手に伝わる心が大切なのじゃ」
説明してる間、リラの目はすでに好奇心でいっぱいだった。
そんなリラを見てガルは苦笑いする。
こういうときのリラには神を探す旅でも幾度となく振り回された。
「でも……何故それと隊長が?」
ガルが思い出したように聞く。
国王は長い髭をいじりながら続けた。
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