25人が本棚に入れています
本棚に追加
ガルが問い詰めると炎零はそこから入った、と開いている窓を指差した。
青空がきれいだが向こうの方には曇り空がある。
いつもなら明日の天気などを予想するのだが今日は違った。
「ちゃんと鍵閉めよ……」
ガルが項垂れながら何の悪びもなさげな炎零を見た。
そしてまたため息をつく。
今日のことを炎零に話したあと、ブランデーとはどんなものか様子見に外に出た。
もちろん着替えは済ませて。
外に出てまもなくすると、声をかけられたので振り返る。
敬語に加えて複数の高い声だったので複数の女仕、という予想は当たっていた。
いつも見る女仕とは違ったのは手に花を持っていたこと。
「もらってくださいっ」
最初のコメントを投稿しよう!