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その声により周りにいた騎士たちが一斉にガルと炎零に振り返った。
「リラに……リバティさん?」
騎士の中心にいた人はリラとリバティだった。
二人の腕には溢れんばかりの花が乗せられていた。
それを落とさないように騎士達の合間を縫ってガルたちに近づいてくる。
「すごい量だな……」
周りの騎士たちは恨めしそうにリバティとリラの行き先を見つめた。
「一人からじゃないと貰っちゃダメな訳じゃないんだな。……悪いことしたな」
ガルは先程の女仕たちのことを思い申し訳なくなった。
リラとリバティが騎士たちを抜けたとき、炎零とガルに駆け寄ろうとしたときだった。
「待てーい!!」
あまりにも大きな声に動きを止めてその方向を見た。
ガルと炎零のすぐ後ろに全く顔が同じ三人が立っていた。
「……どちら様?」
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