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「勝負内容だが、基本はリコールしてきた人物が部隊の分野に沿って決める。……まぁ今回の場合はミドル兄弟だ」
ガルは少し緊張を覚えた。旅をしていたときのように三晩に一晩は炎零に特訓してもらっている。
だが自分の成長が全く感じられないからだ。
そんなガルをよそにリバティは続けた。
「あっ、時間は今からだ」
「今!?」
ガルは我に返り、声を張り上げた。
誰も居ない広間に響く。
「あぁ。さぁ行くぞ。もう他の騎士たちも待っているはずだ」
リバティは歩きだした。
だから広間からすぐに騎士が出ていったのか、とガルは納得する。
炎零もリラもリバティについていったので慌てガルも後を追った。
「……大丈夫、だよな」
ガルは一人呟いた。
自分の剣を見つめて。
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