相変わらずな奴ら。

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何の悪気もないようにニコニコ笑っているがその場の空気は止まっていた。 「…初耳だな。炎零?」 嬉しそうにリバティは炎零を見る。 二人は恋人同士なのでガルはなるほど、と相づちをうつ。 炎零はというといきなりの展開に目をそらしながら受け答えする。 。 「炎零それ図星の時の癖だろ」 ガルまでもがニヤニヤして炎零を見るので当の本人は困っている。 外見はそうは見えないのだがガルたちにはお見通しらしい。 。 「っていうかわかりやすい癖だよね……」 すると炎零はたまらなくなり背を向けた。 「会議は終わりか?自室に戻る」 炎零たちは隊長になったことにより自室が与えられることになっている。 荷物は城の雑用係が運んでいるのでもう部屋はくつろげる状態のはずだ。 炎零はスタスタと歩いていってしまった。 「おい炎零!!」 ガルが慌てて横に並ぶ。 部屋は隣なので一緒に行こうとする。 女性のリバティとリラの各部屋とは少し離れている。 「なんだ?」 相変わらず綺麗な赤絨毯の廊下を歩く手前で炎零は振り返った。 「なんだってお前……」 「?」 ガルの言葉を待つ。 「方向音痴すぎて一人で部屋に帰れたことねーじゃん」
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