第一話 出会い

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  『……ぃ……ぉ……』 誰かが呼んでる。 『……お……い……』 段々、声が大きくなってくる。 何か聞いた事のある、声だなぁ。 『おい!!大丈夫か!?』 凛「……はっ!」 目を覚まして、飛び起きる。 ガツンッ!! ?『グェッ!!』 凛「いったぁぁあ!!」 飛び起きたせいで、誰かに頭をぶつけた。 あ…頭、歯形ついてない!? 肉、削ぎ取られてない!? 血出てない!? 頭を押さえながら、噛んできた奴の方に顔を向けた。 凛「ちょっとぉ!!痛いじゃない!!死んだら、どーすんの!?」 銀『いや!それ、こっちのセリフ!銀さんの方が重傷だから!』 ……銀さん? よぉく目を凝らしてみると、戦士の格好をした銀さんが、口から血を流しながら居た。 凛「…ぷ。銀さん、その格好何!?ドラクエじゃあるまいし!」 銀『いや。そーゆー事は、自分を見てから言えよ。ってか、初対面で馴れなれしくね?』 爆笑しながら、銀さんに言われた通り自分を見てみる。 ……ドラクエの勇者の格好だ。 え!?何コレ!ドラクエと銀魂、融合しちゃった!? 銀魂クエスト…略して銀クエ!? 私の呟きが、現実に!! いや…夢か。 そうだよな。 現実になったら、こえーよ。 銀『あのー…現実に戻ってきてください』 凛「現実じゃない!夢だ!」 桂で言う『ヅラじゃない!桂だ!』的なノリで言ってみた。 ……えぇ。 完全に滑ってますよ。 皆、ドン引きですよ。 『何だ?コイツ』的な、感じで見られてます。 私は、この先…うまくやっていけるんだろうか。  
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