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俺と沙紀、風は土方に言われた通りに道場に来ていた。
風は、心配そうに俺を見上げていた。
「大丈夫だ。俺が、こいつらに負けるはずがないだろ?それに、危なくなったらお前が助けてくれるんだろ?」
と、俺が言うと、風は満足げに俺の足元にお座りをした。
「大丈夫?」
「当たり前だろ?」
「そういう意味ではありません。きっと、剣の技などでは、あなたに及ぶものはいないでしょう。」
沙紀は、何が言いたいんだ?
「私が言っているのは、もしこの試合に勝ってしまい、ここにいろなんて言われたら大変なことになるわよ?」
「そこまで、考えてはいなかったな・・・。それは、厄介なことになるな・・・。」
思わず俺は沙紀に言われたとおりに考えてみた。
あの土方や沖田なら十分にありえる話だから・・・。
この試合、負けたほうが都合がいいな・・・。
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