第二章

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 「神風さん、竹刀と木刀。どちらがいいですか?」  「真剣じゃないのか?」 普通、稽古って真剣でするもんだろ・・・。  「えっ?竹刀か木刀でやるんじゃないんですか?」  「んじゃぁ~木刀でいいや。重さ的にも、少しは真剣に近づけるだろ・・・。」 そういって、俺は沖田から木刀をとった。 竹刀だっけ?あれは、軽すぎる・・・。 あんなんで稽古したって、強くならない。  「で、相手は誰なんだ?」  「はいは~い!!私がやりたいです!!!」 土方は、神風を見た。  「俺は、誰でもいい。」  「なら、総司。頼んだぞ。」 沖田のやろう、楽しそうにしやがって・・・。 あの天才沖田の剣を拝めるとは思わなかったな(笑)  「では、審判は俺がやるぜ。俺は、原田ってもんだ。よろしくな。」 俺は、会釈だけしておいた。こいつらに、名前を教えるつもりはないからな。  「両者、構え!!」  「構えないんですか?」 そう、沖田は構えているが、俺は何も構えていなかった。    「俺は、いつもこうだから気にしないでくれ。」 原田は、それに納得したのか、「始めッ!!」と声を張り上げた。 .
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