第二章

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道場内では、ピリピリとした緊張感がありました。 その中、玲は俯いて肩が震えていました。  「沖田先生を前に怖くなったんじゃないのか?」  「馬鹿なやつだよな。」 と、周りから声がしていました。  「降参、しますか?」  「ククッ・・・もう無理。」 といって、玲は突然笑いだしました。  「玲ったら・・・。」 と、沙紀は呆れていました。  「この俺が、怖いだと?それこそ傑作だな。幹部とやれて、ゾクゾクしてるんだよ。ただの、腰抜けじゃないことを祈るがな・・・。」 玲の最後の言葉に、沖田がまとう空気が変わった。 先ほどまでの、柔らかな空気ではなく殺気に変わった・・・。  「ほら、来いよ。女顔の沖田さん。」 ――ガッ  「ほう~結構やるじゃん。」 ――カンカンッ  「反撃、してこないんですか?あぁ~私の攻撃が早くてできないんですね。」  「うぬぼれも、ここまでだな。さて、少し遊んでやるよ。」 俺は、その言葉とともに殺気を解放した。 玲の殺気の多さに隊士たちは、気絶をする者もいた。 だが、やはり幹部だ。誰も倒れはしないが、動けないでいた。 もちろん、沖田も同じだ。  「このぐらいの殺気で、気絶か。新撰組もその程度か・・・。」 そういって、俺は歩きながら沖田い近づいた。そのまま、木刀を一振りして沖田が持っていた木刀を真ん中から折った。 そのまま、腹に蹴りを一撃 ――ドサッ 沖田は、うつ伏せに倒れた。 玲が殺気を消すと  「し、勝者 神風!!」 俺は、それを聞くと沖田の近くにしゃがみこんだ。  「お前は確かに強い。だが、お前には足りないものがある。それを見つけた時、俺に勝てるかもな。」 そういうと、俺は沙紀と風のもとに戻った。 .
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