第二章

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 「ま、待たせたな・・・。」  「い、いえ・・・。」 数刻後、土方は息を切らせて帰ってきた。  「で、どうしてここに斉藤がいるんだ?」  「こいつ、俺の知り合いなんです。副長にご迷惑がかからないか、心配で・・・。」 と言いながらも、無表情で淡々というの!?  「一、俺なら大丈夫・・・じゃないです・・・。」 一の目力が半端ないよ!? なんか、怖い・・・  「斉藤、それまでにしておけ。・・・・本題に入るがいいか?」  「はい。」 隣で、一がうなずいたのが分かった。  「単刀直入にいう「お断りします。」・・・俺、何も言ってないんだが・・・。」  「ここに入れとか言うんですよね?それは、無理ですよ。」  「何故だ・・・。」  「俺には、俺のやることがある。縛られるつもりはない。」  「そうなると、牢にぶち込むが?」  「俺に勝てるとでも?」 ――スパンッ  「いっつ~・・・。」 一が玲の頭を綺麗に叩いていた。  「なにすんだよ、一!!」  「口の利き方を考えろ。」  「んなの関係ないじゃん!!」  「目上の人にそういう口の利き方をするんじゃない。」  「わかった・・・。」 一に勝てない、玲希であった・・・(笑) .
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